考えたぞ
魔法とは
それは昔の話。約1000年ほど前の話。
戦争が絶えない日々が続いていた。
そんな中、最も使われていたのが、剣。
人間は剣を使う。
魔族は槍を使う。
龍族は己の体を使う。
獣族は優れた五感を使う。
魚族は水での動きを使う。
皆が、得意分野で戦っている。
だが、人族は弱い。脆く、儚く、弱い。
そんな中に、ある一人の男が現れた。
とても気さくな男だった。のほほんとした態度で、戦争中だというのに、人族の軍を撤退させ、人族に見せたものがあった。
魔法。
どこからともなく火を起こして暖を取り、雷を落として敵軍を奇襲し、水を使って敵砦を水没させ、地を操り天変地異を起こし敵軍を分断し、光を起こし敵の目をくらませ、風を起こして雷によって落ちた火を燃え広がらせる。
男はその力により、敵軍をたった数人で追い返した。
男の隣にいた女。冷ややかな視線を常に出す、感情のないような女。
彼女は言った。
「体内に潜まれる散り散りになっている力を手に集め、押し出す。その原理を使った、魔法。彼が編み出した、人族の奥義。」
魔法。
人族の新たな奥義となる技。
魔法。
それらは人族に広がり、人族は魔法を操り、その魔法は、人族を戦争の勝利へと導いた。
あるものは武器に火魔法を宿して強化。
あるものは風魔法で自身を軽くし、俊敏に動く。
あるものは水を凍らせ、氷を滑って多彩に動く。
あるものは地を動かし、少ない力で敵軍を谷底へ落とした。
あるものは雷を集中させ、敵将を一撃で倒した。
あるものは光によって行動を偽造した。
それらが魔法の誕生。
しかし10年経てば、他の族も真似をすることが出来た。
龍族の固有魔法。魔力を吸い取る。魔力を魔力で殺す。
獣族の固有魔法。音に魔力を込め、敵を硬直させる。
魔族の固有魔法。念じるだけで物を動かす。敵を探知する。
魚族の固有魔法。水の中の敵を全て探知する、水でさえあればどこでも。
一応考えた属性
火魔法
水魔法
土魔法
風魔法
雷魔法
回復魔法
解毒魔法
結界魔法
魔法自体に位などを持たせる場合
初級、中級、上級、師級、王級、帝級、神級
獣、魚ときたら鳥も来るでしょ。