私は現在、人間社会においての学生という類で望遠している。
学生は素晴らしい、怠慢に生きていても指図されることはないからな……
おっと、少し前置きが長すぎたようだな。
本題に入ろう。
今宵、最後に通告しておきたいのが私の「知覚の力」についてだ。
私はある日を境に禁忌とされる叡智に触れてしまった。
よって私は重罪及び罪過を背負い、贖いを政府機関から、要求されている。
政府機関はそれを内密にしている。
なぜか…それは単純明快だ。
叡智とされる倫理は人間である以上、誰もが心と共に隠密共和し、叡智はこの世界の説明書のようなものなんだ。
ただし、全ての説明書を理解してしまうと自身の崩壊もしくは狂気の錯乱、はたまた悪魔との契約が応じ、「世界を滅ぼす」権能を行使できるよう可動するとか。
その魔物性を考慮し政府機関が内密にしているまでだ。
もっと簡単に言うべきか…
悟りを得た場合、終焉終末たる災厄を巻き起こす力を授けられるということだ。
ま、私には何の異変も起こらなかったが、
大いなる知識は享受されたはずだ。
この知識は物理化学では近くことすらもできない、崇高な知識。
私は、この世界の創造、媒介、構築、世界線、並行世界、設立者、時空軸、神、宇宙の謎、全部知った。
だから現世は間違っていると断定できたのだ。