この世界の外より傍観していた。
我輩の思うこの世界は、酷く傲慢であり、そして、人間らしさも垣間見れた。
一度、昔に此処に訪れたが、その時とは違う人間達が、一定の人物を中心に賑わっていた。我輩はただ傍観をしているだけ。
ただ傍観をしているだけでも、その行為は我輩にとって特別なことを意味する。
我輩の友人も此処に訪れ、世界を傍観していたらしい。
城に篭り、ただ傍観していた。
それが我輩、ゾルネ・ベル・ルシフェントである。
つまり、我輩はこの世界の記憶を知っている。
全て、とはいかないがな。