飛び散った彼岸花を見送ったあと、無残な状態の学園へと振り返る。
「これは… 流石に戻すのに体力を使うかもなぁ…」
苦笑いが溢れるわけもなく、
ロウジュレイルをしっかりと握り締めた。
「ゆーねぇ…僕の得意魔法忘れたの?」
そう言いながら周りの壁の材質を調べ、どんどんと作っていく。
「あ、そうだ。悪霊が取り付いたこけし見つけたからその中の悪霊の霊魂持ってきたから、
死神さんにお土産ー」
そう笑いながらさっきもらったポテチを食べる。
ものの数分で戻った学園に、少し満足感を覚えながら。