「……ふぅん」
レベルは首を傾げる。
「それは、本当にいけないことなの?周りの人が、それを望んでるからじゃないの?」
「エリーゼには私を大好きでいてくださるみなさんがいます
私を大好きでいてくださるみなさんは今まで苦しんできたのに…エリーゼは……生まれた頃からみなさんから愛していただいて……独りぼっちに悩みましたことも……意地悪されたことも……殆どないまま長い時を生きてきました。
私とおなじ亜人種の女の子の中には亜人種っていう理由で、綺麗なお顔を妬んだ人間の女の人たちに差別されたりして苦しんできた方たちがたくさんいましたのに……。全部エリーゼがいけないんです。私がその場所にいて亜人種っていう理由で差別された方たちの代わりに私を殴ってくださいって人間さんたちに言っていたら……人間さんもきっと納得してくださったはずです」