「……………」
(告げられた声に、コツリとブーツのヒールの音をたてながら、奥の柱から出てくる)
「…………………都市警察の、方でしょうか」
(発した声に感情はなく、人形のように冷たい、よく見れば、そのゴシックロリータの服から出ている膝は人間ではなく、人形を思わせる関節でできていた)
「……………はじめまして、ごきげんよう」
(そしてそう彼女は、相手に視線合わせたと思うと、スカートの裾を持ち上げ、美しくお辞儀をした)
(初レス失礼します〜!お願いします!)
(そしてスカートをはなし、姿勢よく相手に向き直る、そこにたつのはとても美しい女性、見える関節部、服装によって、本物の人形(ドール)にしか見えない、人間のものとは言いづらいほどの美しさを纏っていた)
「………『適合』されなかった方がいらっしゃるとお聞き致しましたが…もう処理されたあとのようですね…」
(すこしばかり目を細める、夜ということもあり、差し込む月明かりに照らされた長い睫毛の影が、瞳の空色がを隠す)
「………全体命令には、都市警察の排除、というものはありませんでした。…さて」
(そして、もう一度、相手と目を合わせる)
「どういたしましょう」