>>55
高みの見物すんな。おれにとっての最大の問題はおまえなんだからな。それにさ、おれは、おまえの一部とも言える。おれを傷つけることは、おまえ自身を傷つけることでもある。
( 勇者のほっそい腕に、一本の赤い筋がスッと入った。アムカした後みたいなその線から、血がだらりと流れてくる)
!…っぐ…はは、確かにその理論なら俺はお前を攻撃できない。
だが…気付かないか。お前の『魂』が分離を始めていることに。
(血が垂れた腕を庇いながらも、勝ち誇った目で精神異常者を見つめる)