『楽』しい…?ああ、そうだなァ、無意味な殺戮は俺様の権能だ。
考えてみろ。どっかの国の偉い奴でも俺が腕を振れば一瞬でゴミになる。
最高だろ?俺だけがこの世界で自由を使役できる。
だがよォ…こんなジジイを殺してもなーんも楽しくねぇ。
俺は不可なんちゃらとかいう奴を殺してやりてぇだけだ。
(半裸に橙色のオーラをうっすらとまとわせる)
…おいクソガキ、ジジイは処理してやったんだ。
今度こそ教えやがれ。教えねーとお前の首飛ぶからな。
(返り血で真っ赤に染まった体躯が転の前に立ちはだかる)
そういえばもう、着いてるんでした。
フカセツコロブについて、ぼくの話を聞くより、その目で見たほうが分かると言いました。だからここまで連れてきたのです。
《キンッ ヂャリ…》
( 目の前には体中血塗れのおにいさんに対し、ぼくは口から舌を出します。分かりやすく、目一杯、舌を出します。あるであろう赤白い肉の表面の輪々と鎖々。
そのうち、一本の鎖をつまみ、引きあげます )
《 ヂャリヂャリヂャリ 》
おにーひゃん、ひゃんとみへくだひゃい。
( 《ヂャァァァ !!! 》
思いっきり、鎖を引っ張った。
変化。
それは、勢いよくおにいさんの体が持ち上がり、トンネルのごつごつした天井までバコンとぶつかります。予想通りです。
おにいさんの首には、半透明の鎖が。
それはぼくが今、こうして摘んでいるのと同一のもの。だから、おにいさんは今まさに首吊り状態に至っているのです。ちゃんと見てくれていたでしょうか。ちゃんと感じてくれていたでしょうか。ちゃんと理解してくれていたでしょうか。)
ほのままひんでくだひゃい。