>>48
なら無理でしょう。
そもそも、よくよく考えてみれば、カミサマが殺せないのであれば、ぼくには無理です。殺せません。
だから、
( 人差し指と親指。
その間にはさんだ鎖を、離します。
すると、
ビル数個分でも、比べに及ばないほどの重量を持つ剣は、このトンネルの真上で、ついに落下します。
風の抵抗を捩じ伏せ、駅をいとも容易く捻りつぶし、おにいさんもまた、その巨大な、視界に収めきれないほどの剣に潰されるでしょう。
〈 ゴゴゴゴ 〉
振動がすごいです。
そして、ぼくと、ぼくの目の前には、歪な境界線がひかれるように、ぼくより前の地面には、地に剣が突き刺さり、現在進行形で、沈められています。
目の前で地盤沈下を見れるなんて貴重ですね。
しかし、ぼくの鼻先には鏡のような剣の表面がこすれそうなったので、ちょっと後ろに下がりました。
ともあれ、これで、おにいさんは剣の下敷き )
おにいさんを殺し続ければいいだけです。