どうやら、かなり深く寝てしまったようだ。追手側に私の在所が知られていないのは、不幸中の幸いか。見つかるのも時間の問題だろう。安閑とはしていられない、早急に対策を講じなければ…、 (立ち上がろうとした時、自身に毛皮がかけられていたことに気付く。) これは…一体何だ。まさか、昨日の魔族か?…ははははっ!コイツは傑作だ。魔族が人間を介抱する様な真似をするとはなぁ。俄然、研究意欲を唆られる。