>>538
「…ほう珍しいお客人じゃな…。果たしてこの出会いが吉と出るか凶と出るか…。まぁよい」
(神社の本殿にてゆったりと一人お茶を啜っていた彼女はうっすらと目を開け小さく呟く。その目には神社の階段を上る一人の少女の姿が移る。名前が分からないため過去は見えないが…どうしたものかと人差し指で机をトントンと叩きながら考え込む。今日は特に用事はない、はず。そう思いながら立ち上がり拝殿の方へと足を進める。あくまで面倒事であったら誰かに頼んで解決すればいい。そう思いつつ普通の扇子より重く扱いにくい鉄扇を優雅に広げて口を隠し、少女の前にあらわれる)
「なにがよいのかは知らぬが…新たなお客人。はなにをしにここの神社へ?」