この板が消えないよう一日一回書いてこう/Part52

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687:◆RI:2021/11/29(月) 23:30

>>683それで目を覚ましてもこのルートに入る(コピペ)↓
「────ぁ、」

がくんと、体から力が抜け、その場にくずれおちる

「あ、ぁ、あ…あぁ、…っ!」

いたい、いたいいたい、あたまが、すべてが

「─おや、まさか目覚めてしまわれたので?なんと…想定外でした、自我は完全に崩壊したと思っていましたが…」

こえがうるさい、はいってこないで、やめて、やめて

「─ですがどうやら混乱しているご様子、それは好都合」

顔を覆っていた右手を、急に引っ張られ、倒れそうになる自分を目の前の男の腕がとめる

「さぁ!ご覧下さい歌姫様!眼下の光景を!貴女が起こしたことの全てを!」

そのことばにひきずられ、視線は下の街並みへ

「────、あ」




それは、きっと、地獄絵図と呼ぶにふさわしい光景だった

地面は割れ、地形が変形し、災害が起きたあとのように崩れ落ち、人々の悲鳴が合唱のように響き渡る

「あなた様のおかげでございます!我らが悲願、その一部がいま!我らの瞳の中に!」
「ひ、あ」

あまりの惨状に、脳が理解を拒む、どうして、どうして

「どうして?あなたがやったのではありませんか」



─わたしが?

わたしが、わたしが?

「覚えていらっしゃらない?それは幸運なことでごさいます!…ですが!えぇ!それはあまりに、あまりに都合が良すぎるかと!」
「ひっ、」
「あなたの歌は我らが主、ベテリゲーイゼの負の波動に干渉、拡大化することを可能とする、我らの願いを叶えるにふさわしいもの!説明すれば解りましょう?今、この惨状が!光景が!絶景が!どうしてこうなってしまったのかを!」


「あ」

うたった

「あ、ぁ」

うたった、うたっていた

「ぁ、あ゛、ぁ」

壊れていく街に目もくれず、わたしは、わたしは


「貴方のせいだ、歌姫」


ばきんと、なにか、ふかいところで、おとがした



「─さぁ、歌姫様、どうかお手をおとりください」

「────ぁ…」

「あなたはもう戻れない、仲間の元には、ヒーローなどには、ですが、えぇ、──ヴィランならば」

「あなたに居場所を与えましょう」

「あなたに安らぎを与えましょう」

「あなたに祝福を与えましょう」

「えぇ、だって」


ひとりぼっちは、おきらいなのでしょう?





ひとり、は

ひとり、ぼっち、は


てを、のばす、もう、なにも、かんがえ、られ、な


◆cE:2021/11/29(月) 23:31 [返信]

(うわ……)


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