この板が消えないよう一日一回書いてこう/Part52

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693:◆RI:2021/11/29(月) 23:35

>>692すまん…続きにこれが来るんだわ…(コピペ)↓

「セラフ!!聞こえるか!!セラフ!!」
「っ、!」

名前を呼ぶ声、わたしを、わたしをよぶこえ

「っ、じょ、お」
「セラフさん!私もいます!っみんないますっ!かえりましょう!今助けます!!」
「さ、つき、っ」

伸ばそうとした手をとめ、声のするほうを見る、そこには、瓦礫を避けながら駆け寄ってくるふたり、いや、みんな、みんないる、らしい、でも、でも、でも

「─さぁ、歌姫」

のばされるてが、私の思考を奪う、だって、だって、もう

「っ…!もぅ、だ、って…っ」

こわした、みればわかる、この惨状を、この地獄絵図を、わたし、わたしが、わたしが─!




『おうえんしてるからね、セラフ』



あ、あ、あ

あ、あ、あ、あ、あ、あ、あ、


「─ごめん、なさい」
「…?うたひ」




『セラフ』




「っ──!ごめんなさい、ごめんなさいっ!おに、おにぃ、おにいちゃ、っ!ごめんなさい、ごめんなさいっっ!!」
「!」


あぁ、あぁ、ごめんなさい、ごめんなさいごめんなさい

かみをぐしゃりとつかみ、泣きながら、幼子のようにあやまる

「ぁあ、あぁっ、あああ!」

やくそくしたのに、おうえんしてくれてたのに、まかせてって、いったのに

「セラフ!」
「セラフさんっ!」
「お嬢!おちつけ!」

ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい
わたしにはやっぱりできなかった、わたしはなにもできなかった!
わたしなんかじゃだめだった、だれかをまもるだなんて、だれかをすくうだなんて!

目を見開きながらも、両手で顔を覆う、
目は閉じられない、この惨状を、見逃すことを許さないと、無数の声が聞こえるように

「ごめんなさい、ごめんなさい…っ」

だれにあやまっているかなんてわからない、もう、もう、なにも、なにもききたくない、みたくない、しりたくない

もうもどれない、もうかえれない




わたしは、きっと、なんにんものひとをころした─────ヴィランだ


◆cE:2021/11/29(月) 23:37 [返信]

草、それでもこの人は最後まで諦めないで欲しい


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