味方もろとも。…薄々の予想では回避できない強襲__
[どしゃぁっ!]
吹き飛ばされ 岩の壁に彼は叩き付けられる
…途端に響く"リアル"から逸脱した激しい衝撃音。
____っ てぇ…っ!
何とか持ち直す …眼前に現れるは戦闘員達とは
まるで違う、…そう "怪人" それも5体。___
「 …手加減、出来ねぇってか! …(いや…) 」
( ___それとも俺以外は見えてねぇのかな )
詳細を探らなくとも戦況は不利 …いや、絶望的。
向こうは言わずもがな、"見えて" 5体、…探れば
戦闘員含めたって骨が二、三本折れても不思議じゃない
総力がある確率は …濃厚だ 後ろの方から感じる気配が
ひしひしと今、という困難を理解させに来ている。
…無論、此方は疲れたっきり。息も切れてるし…
何より、周りに転がってる奴等もまだ生きてる
___だが向こうは俺ごとやっちまう気だ
「(へへ…___ まぁ〜た冴月に叱られちまう… かもなっ)」
…だが"馬鹿"は、それでも微笑む。
久し振りに疼く筋肉、…心に燃料が放り込まれる…!
「 …来な、負けらんねえからよ! 」