月舞世界

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4:◆Qc:2022/02/15(火) 01:46

「双月じゃないか。族長のパーティーでもあるのかな?」
「「······?」」
ソウゲツ族の長、双月。通りすがりの二人の少女はその人であった。
そして冗談を言うも怪訝な目で見られる徊月。

「まあまあ。話を聞いてくれ」
「「···何?こっちも暇じゃないんだけど···」」
至極真っ当な言である。現在のソウゲツ族は混乱の渦中にあるのだ。
「そこを何とか。まともに動ける戦力はお前さんくらいなんだ」
「「······戦争でもするの?」」
「まあそう···とも言えるな。ああ面倒だ、全部言ってしまおう」

彼が大まかに説明したのはおおよそ信じ難いことだった。
ザンゲツ族が月神の殺害に向けて動いた、という。
「「······!?」」
···当たり前だが月神に危害を加える行為は重罪も重罪である――そもそも試した者がいない。
今までは月の巫女がその好奇心を抑えつけていたのだが、彼女が死亡した今、頭がおかしくなった輩がいないとも限らない。
そして、その最悪に近い事態が起こってしまった。巫女がいないため神の生死は不明。

先程は命月ではなかったためかなり適当に話したが、これが事態の真相だ。


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