肌を刺す冷気は優しさの欠片もない醜悪な世界を凍えさせてくれるけれど、私を抱いてはくれないわ。 私の肌のように白くて美しい不香の花は咲き乱れても、忌まわしき太陽が顔を出せば、儚く花弁を散らしてしまうわ。 だけど…… 世界を凍死させる程の冷気の激しさと 冬の大地に咲き乱れる不香の花の可憐さが混じり合えば、私を満足させてくれるのよ。 自我を持たず 愛欲を知らず 叡智を求めず 只、無垢に 只、従順に 私の孤独を癒し、私を包んでくれるのは、私が私となったあの日のあの瞬間から私の心に吹き荒れる吹雪(あなた)だけよ。 余計な感情も、思想も、理論も無く唯、私を護り続けてくれるのは、(吹雪)貴方という生命を持たない天災だけだった。 嗚呼、私の敵を天地万物、森羅万象、有象無象、生命の有無を問わず壊してちょうだい
素敵な方だね。
君は儚い雰囲気で悲しげに物を語るけど、少し悲観的になっている気がするよ。
壊すよりも、先ずは知ることからやって欲しいな。
君にとって素敵だと思える物が見つけれるだろうし、寂寞を含んだその感情も氷解すると思うよ。
ほら、まずは森の中とかを歩いてみようよ。
その次は遊園地とか、海とか…色んな所に行ってみよう。
俺が案内してあげるから、早速向かおう！