クローバー
ある小学校で、子供が大量に殺されるという事件が起こった。
まだ未来ある子供だったはずなのに、かわいそうに。
ある日、その小学校の前を通ると、クローバーが備えられていた。
あるお婆さんが備えているらしい。
毎日毎日、新しいものが備えられてることに感心し、私も花を備えることにした。
花束を持って小学校の前に行くと、例のお婆さんらしき人がいた。
私は声をかけた。
「いつもいつも備えてるんですね」
「あぁ、私にも孫がいてね。自殺しちゃったんだけど。
その子と仲良くしてくれていたみたいだからねぇ。多少でも感謝を込めてね」
偉い人だ、と思い、会話を続ける。
「なぜクローバーを備えているのですか?」
「ふふふ、クローバーって、四葉だと幸せになれるって言うじゃない?
あの世でも幸せに入れるようにってね」
…なんで偉い人だ。
ちょっと難しいかな。
クローバーは実は他人を不幸にする代わりに自分が幸せになれるという、黒魔術に使われていたもの。
四つ葉のクローバーが出来るのは、外部からの刺激のせい…つまり、よく踏まれる場所に見つかり易いっていうしね。
つまりは大量殺人の犯人はこのお婆さんで、お婆さんの孫がいじめられてたってことかな?
>>243
実は狂ったのは妹で、妹を庇うために兄は狂ったふりをし、自分を殺した(死刑になった)。
っていうのが一番有力だけど、母と父どちらかが狂って、妹を庇うために兄が狂った方を殺したってのもあるよねぇ。