「はぁ…」
僕は今、刑務所の中の暗い部屋の中に居る。
殺人をおかした訳では無い。
金を騙し取る行為____
つまり詐欺を繰り返していたのだ。
だが、調子に乗っているうちに、それが警察にバレて捕まった。
僕には、懲役2年という、重いのか軽いのか分からない刑が言いわたされた
そうして、何ヵ月が経っただろう?
時間など分からない。
時間の感覚が麻痺しているのだ。
ある日、御飯の時間でもないのに突然、あの頑丈な扉が開いた。
僕は釈放かと期待していたが、そうではなかった__
看守に押されて僕の入っている部屋に倒れ混んで来たのは、整った顔立ちの美少年だった。
話によると、部屋に空きが無いから少しの間だけ此処にこの男を入れるという事だった
幸い、男は僕と同じ程の年齢で、すぐに打ち解けた。
でも、どんな罪をおかしたのか聞くのは悪い気がして、聞かなかった。
楽しい時間はあっという間で
男がこの部屋に来て1ヵ月程で看守が男を迎えに来た。
釈放されるんだ____
男は最後、静かに
「さようなら」
そう僕に言い残し、看守と共に部屋を後にした。
{簡単なのに長くてすみませんっ!}
男は重罪を犯して死刑に処される