僕の名前は、伸二(しんじ) 僕には弟がいる!だが道路を渡ろうとしていた弟を僕はふざけて押した。すると車が突っ込んできてそのまま死んでしまった・・・涙がこぼれた。僕のせいだ。ボーっとして歩いていたら、「しんじ!前!」と聞こえた。前をむくとギリギリで車にあたらずにすんだ。僕は思った。弟は助けてくれたんだ。あんなひどい事をしたのに・・・ だがよく考えてみると、弟はたすけていてくれたのではない。僕は弟が言った言葉を思い返すと震えがとまらない 意味分かりました?簡単ですよ
死んじまえ!!
手相タレントの島田秀平の怖い話だろ?
これは「しんちゃん」という男の子の話。しんちゃんは両親と3人家族で、両親からの愛情を一身に受けて育っていた。
しかし、しんちゃんが幼稚園にあがるころ、弟が生まれたため、やがて両親の目は弟へ向くようになっていた。
寂しかったしんちゃんは弟を恨むようになり、親の目を盗んで弟を虐めるようになっていた。
それでも、弟はしんちゃんのことが大好きで、いつもしんちゃんの後を追いかけていた。
しんちゃんが小学校5年生にあがったときだった。弟は不慮の事故で亡くなってしまった。両親の愛情は再びしんちゃん1人に向けられるようになった。
そのころから、しんちゃんは「しんちゃん前(まえ)。しんちゃん前」という弟の声が聞こえるようになった。弟の声は、日に日にはっきりと聞こえるようになっていった。
しんちゃんは弟の声に悩まされ、眠れなくなり、ノイローゼ気味になっていた。
ある日、ウトウトとしていたしんちゃんは、赤信号の横断歩道を渡ってしまった。
そのとき、これまでで一番大きな声で「しんちゃん前」という弟の声がした。しんちゃんはハッとして、声のした後を振り返ると、ダウンプカーが道路を通過していった。
もし、弟の声がなければ、しんちゃんは死んでいた。「虐めていたのに、弟はこのことを知らせるために、今まで警告してくれていたのだ」と悟ったしんちゃんは、泣きながら「ありがとう」と弟に感謝した。
しかし、弟の声は消えず、「しんちゃん前」という声は段々と大きくなっていった。
しんちゃんは初めて、注意して弟の声に耳を傾けた。