私はある日呟いた。
「……死にたい」
そう呟いて、私をいじめていた奴らを思い浮かべた。
数々の嫌な思い出が、私の持つ憎悪を増長させる。
あんなやつら、死んでしまえばいいのに。
あんな奴ら、地獄に堕ちろ!!
「願いを叶えてやろう」
その言葉に振り替えると、この世のものとは思えない異様な何かがうごめいている。
「何、何なの!?」
「……私は死神だ。お前の願いを叶えにきた」
私は、その言葉を聞いて、つい笑みがこぼれた。
きっと、私の願いが神に届いたんだ!
「私をいじめたあの女どもを殺して!どんな死に方でもいい、苦しめて!」
「いいだろう。これで最後……これっきりだ。最後の望みを叶えてやる」
「ええ、いいわ!貴方と会うことなんて、もう無いでしょうし!」
心の底からの大笑いが止まらない。
これで、これで楽になれる!あの女たちから解放される!
そう思うと、喜びしか出てこない。
「……ありがとう……死神……もう帰るの?」
「いや、まだ帰れない。私はお前の望みをかなえていないのだから」
主人公の私と死神の「真意の会話」が成立してない!
主人公は、いじめてる連中の命を奪いに死神が来てくれたと思って会話してるのに対して…
死神は、主人公の冒頭文の「…死にたい」という願いを叶えに来た。
>>これで最後…これっきりだ。最後の望みを叶えてやるは…
主人公が死ぬ事になるのだから最後の望みになるのだと思って死神は会話している。
当然、死神の帰れない理由は、まだ主人公の命を奪ってないから、という事になる。
どうでしょうかね?