題名「2015年・運命の夏」
私はとある工場の主任。ただ、私には困った後輩がいた。
そいつは、いつも冴えない顔してるし、ミスばっかりしてて、やる気さえも感じない。
怒られている時は言い訳ばかり、私にしてみれば早く辞めてしまえばと思っている。
だがある時からそいつは変わった。8月12日頃からだったかな。
相変わらずミスばっかりしているが、顔が妙にニヤついてた。怒られている時もニヤついてた。
会社の中の人間もそいつにはもう限界だ。そして、社長が動いた。そいつをクビにした。
その時なんとそいつは「ありがとうございました。」と満面な笑顔で会社を去った。
それから2年、そいつと再会した。あの時は、ボロイ自転車で通勤していたのに、なんと今は
高級車に乗ってて、服装も随分高そうだった。ま、いい職業に就いてそうで良かった。
遅れてすいません。解説を貼っておきます。
「だがある時からそいつは変わった。8月12日頃からだったかな。
相変わらずミスばっかりしているが、顔が妙にニヤついてた。怒られている時もニヤついてた。」
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2015年8月12日の前日と言えばサマージャンボの当選日。
そいつ(困った後輩)はサマージャンボで高額当選をしたのである。
だから、そいつはわざとクビになるように挑発調で仕事をしていた。
「それから2年(2017年ごろ)、そいつと再会した。あの時は、ボロイ自転車で通勤していたのに、なんと今は 高級車に乗ってて、服装も随分高そうだった。ま、いい職業に就いてそうで良かった。」
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実際そいつは働いていない。そのサマージャンボの当選金で生活している。