俺は高級車専門も中古屋に行った。車好きの俺は興奮した。
でも、周りを見回すと、1900万、2200万、2000万・・・
どれもこれも俺のカネでは到底買えない。だがある2台の車に目がいった。
全く同じ車なのに右の車が2100万、そして、なんと左の車が20万。
俺は「エーー!!、この車超有名だぜ。」と思った。すぐ即決した。
俺「これなら俺のカネで買えるぞ。」
と左の車を購入した。
その夜、早速この車で山道をドライブした。
なんのその、エンジン快調だし別に傷一つついてるわけでもなく、異常も全く無い。
俺「やー、ラッキーだ。最高だ。」
そして、深い山の中を走っている途中、突然車が止まった。
俺「え、まさか故障かよ。」
と周りを見渡すと道路の脇に花束が置かれてあった。
俺「わー、嫌なところで止まっちゃったな。」
レッカー移動を頼もうとした。なのに、こんな時に限って携帯を忘れた。どうしよう。
周りをよく見ると廃ドライブインがあり、その横に電話ボックスがあった。
俺は車から降りてその電話ボックスからレッカー移動を頼もうとしたが電話が故障してた。
ほんとにヤバいと思った瞬間電話ボックスの向こうから少女の幽霊が現れた。
俺は「わぁ〜〜〜!!」と電話ボックスから飛び出し、叫びながら走った。
車に戻り、いちかばちか車をいじくりまわした。少女の幽霊は
徐々に接近し、こちらを指さしながら
「お前が私を殺した、お前が私を殺した、お前が私を殺した・・・・」
と繰り返し言う。あと10メートル、ヤバい。
と、その時、「ブウォーン」車のエンジンがかかった。
俺は急加速でそこを去った。あの時は本当に怖かった。
男は少女を殺した殺人犯?
花束が置いてあった所が殺害現場だから「嫌なところ」ってことかな?
購入した車が安い理由は、過去にその車を使った人が少女を殺してしまった為。
少女は、その車に乗っていた犯人に殺されたから、その車に乗っていた男に殺されたと思った。
解説
語り手が購入した車は事故車。
少女は前の持ち主が運転していたその車にひかれて死亡した。
「お前が私を殺した、お前が私を殺した、お前が私を殺した・・・・」
は語り手じゃなく車のことをさしている。