じゃあもう一問出しますか
僕は影が薄い
僕の名前は、虎次郎。仕事はしていない、けれども、一つの役目を背負っている。役目の内容
は、美代子ちゃんを、守っているナイトだ。
彼氏とか、下僕とかそういうのではないけれど、ナイト。
影が薄くて、気づいてもらえないけれども、年中無休でナイト。
薄くても濃くても、関係ないけれどもね。美代子ちゃんを守れれば。
いい加減、美代子ちゃんも僕の存在に気づいたらなぁ、とか思ったことはあるけども。
死ぬ時だって、気づいてもらえないかもしれないけれど、僕は美代子ちゃんのナイトだ。影が薄くても、
ぬかりなしの男さ。
さっ、と助け、しっ、と悪者を倒し、すっ、と便利アイテムを置いておく。
要注意なのが、美代子ちゃんに気付かれないこと。あからさまに助けるより、影ながらの方がいい。
なんでかって?それは、気づかれても、それは一般人として。助けるときは、気づかれない方がいい。
ラララララララ、と鼻歌を歌える人生を歩ませるためには、ナイトがいると、気づかれてはいけないからね。
解説
縦読み・・・ではなく、語り手はストーカー。