葉っぱ民で伝説のホラースレ作ろうぜ

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8:匿名:2022/03/06(日) 15:14

>>3
では、お話させていただきます。

これはとある地方局のバラエティ番組で実施されたドッキリ企画で起こった事です。
このコーナーで好評だったのが「すり替えドッキリ」でした。つまり、家にある何かを全く別のものにすり替え、ターゲット以外の家族は何食わぬ顔で過ごす、というものです。
この事件の際は一般公募で選ばれたご家庭を撮影、ターゲットは父親、すり替えたのは生後8ヶ月の赤ちゃんでした。
ドッキリの内容としては、赤ちゃんをチンパンジーにすり替えるというものです。
ご家庭は祖父母、夫婦、長男長女そして赤ちゃんの次女の三人兄妹です。
ドッキリ開始後、次女のそれさながらに可愛がる家族と困惑する父親は撮れ高抜群で、別室で赤ちゃんと一緒の母親(旅行でいないという設定、赤ちゃんを一人にできないための配慮)とスタッフからも笑いが起きていました。
撮影の予定は丸一日で、就寝時間の直前にネタバラシの予定でした。
そこで、事件が起きました。
夕飯の時間、父親がいくら呼んでも現れなかったので長女が呼びに行きました。そして、長女の悲鳴が響きました。
家族とスタッフの何人かが見に行ったあと、「救急車!救急車!」というスタッフの声。後で部屋を見に行ったのですが、首を吊ったようなのでした。走り書きの遺書には「自分はおかしくなってしまった」という内容が書かれていました。つまり、ドッキリを真に受けて本当に娘がチンパンジーに見えてしまっている、と思い込んでしまったようなのです。
幸いというべきか、救急車が間に合い命には別状はありませんでした。

ただ、首吊りの影響なのかドッキリのショックなのか、父親は本当におかしくなってしまったようでした。
スタッフが撮影機材などを片付けていると、父親がスタッフの一人に掴みかかりました。「娘をどこに連れて行くんだ!この人さらい!」父親がそう言ってひったくったのはあのチンパンジーを入れた檻でした。
スタッフや家族が何を言ってるんだと説得しますが父親は頑として聞かず、本物の娘を見せられても「まだドッキリをしてるのか?からかうのも大概にしろ!」と怒鳴るばかりでした。
スタッフ総出で父親を取り押さえてチンパンジーを取り返し、逃げるようにその場を去りました。
その後すぐに部署が解散され、家族のその後を知る者は訴訟や事後処理に対応した当時の幹部やスタッフだけだと言われています。

これで話は終わりです


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