暇なんで久々の小説更新☆
『森の神は知っている』
7.森の神様
神社の中に入って、片山さんがすすめてくれた座布団に座る。
「鈴鹿山の神様はねぇ、健康に良いと言われているんだよ。それから、心を清くして
くれる。」
へぇ。
私は片山さんの話をノートにまとめる。
「だから、今回の騒動は完全なる人間業としか思えん。ましてや神様が泥棒なんぞ有り
得ないしね。」
やっぱり、誰かの悪戯だよね。
神様がこんな事をするとは思えないもん。
「君達は、探偵チームと言ったね。わしの息子もそういう奴になって欲しかったわい。」
え?
「わしの息子はね、神社を継ぐ様な子では無いんだ。どこぞのゲームセンターやらで
金を持て余してるよ。」
なんか、神社の息子さんらしく無いね。
「頑張って、解決してくれ。」
片山さんの言葉に、若武が立ち上がる。
「はい。絶対に解決してみせます。それで、その騒動が起きる日って、いつぐらいですか?」
若武は何を考えているんだろう。
片山さんはカレンダーを持ってきて、印を指差す。
「この日だよ。いつも朝に気づくから、きっと夜の内にやっているんだろうね。」
見ると、不規則に並んだ赤丸がカレンダーに書き込まれている。
皆がいっせいに叫んだ。
「じゃあ、今日じゃんっ!」
え?
私の頭は【?】だらけ。
隣にいた黒木君に聞く。
「なんで、今日なの?」
黒木君はフッと笑う。
「この日からこの日、見てみるとどちらも3がついてるだろ。次にあった日も3がついてる。
だから、犯人は3のつく日に騒動を起こしてるんだ。そして、今日は23日。だから今日、
犯人が現れるんだ。」
なるほど………。
上手いね!
続きが気になる・・・ソワソワ