【金の虎は知っている】
1.__…side
「頼む……やめてくれ…っ…俺は…」
目の前の無価値な男が怯えている。
きっと私が怖いんだろう。
つい数十分前までは大口をたたいていた男が今は全身を恐怖で染められている。
無様。まぁ無理もないと思う。
自分の周りにさっきまで一緒に悪ノリしてた無価値な奴等の死体があるんだから、並の神経じゃとてもだ。
でも、そんなこと私には関係ない。
「誰なんだよ……お前…!!」
知らなくていいだろう。
「なぁ…金やるから……見逃せよ…」
金なんていらない。見逃す気もない。
「それ……俺の足に刺す気か…?」
残念だけど、心臓。
「なんで…近づいてくるんだよ…」
お前を殺すため、かな。
目の前のこいつはもう冷静さを失っている。この光景を何度見ただろう。
私を馬鹿にしていた奴等が私から必死で逃れようとする光景を。
「……さようなら」
「い…や…ちょっと…ま」
最後まで聞かず、私は凶器を手にしたまま目の前の無価値な男の心臓に力を入れる。
どうせなら内臓でもえぐりとってやろうか。
そんなことを考えながら手をひく。
途端、男からは押し殺すような声。
何度聞いただろうか、この声は。
私は血塗れの凶器をもってその場を立ち去った。
……題名間違えたぁあぁあぁぁああああああああああああああああああ!!!!!
何なの金の虎って!?それビール!
金の鹿だよ屑檸檬ーっ!!
…やっぱD.R.S