芹菜、うまいねぇー!
あと、結羽も芹菜もURLありがと!
あざーっす!
じゃあ更新しますね〜♪
『花言葉は知っている』
彩side
3.私たちの『今年』
一カ月が経ち、遂に年が明けて一月になった。
若武と上杉君は、未だ仲直りしておらず、口も聞いていないとの事だった。
あれは絶対、若武が悪いと思う。
若武が、ちゃんと謝っていたなら、それで終わっていたはずなのに....。
なのになんで、ああいう風に言うのかなぁ、若武って。
と、若武に不満を漏らしながらも、私はみんなに年賀状を送った。
みんな返してくれて、嬉しかった。
でも若武と上杉君の年賀状は、やっぱり元気のない字で、心配になった。
特に上杉君の年賀状には、『今年もよろしく』と書いてあったんだけど、私たちの『今年』って、
あと三カ月しかない。
そんな大事なこの時期に、なんで喧嘩なんか....。
私がそう思った時、階下からママの声がした。
「彩、黒木君から電話よ。」
へっ⁉
黒木君から電話なんて久しぶりで、しかも予想外だったので、少々困惑しながらも受話器を取る。
「変わりました。」
私がそう言うと、黒木君は笑った。
「やぁ。素敵な年賀状をありがとう。で、相談なんだけど。」
黒木君の割には唐突な言い方で、ちょっとびっくりしながらも、返事をする。
「何の相談?」
黒木君は電話口で息を漏らす。
「若武と上杉、喧嘩中だろ。でも上杉は、もうすぐ引っ越す。だから二人に内緒で、お別れ会をしようって
小塚先生と合意した。七鬼も美門もね。」
へぇ。
「で、アーヤはどう思う?」
なるほどね。
「良いと思うよ。でも、若武に知らせとかないと色々煩そう....。」
若武は絶対、怒るに決まっている。
なんたって、自分が知らないうちに会が計画され、しかも主役はライバルの上杉君なんだもの。
「まぁね。若武先生には、いずれ知らせるよ。でも俺たちは、絶対会を開く。若武が何と言おうが、変わらない。
だって、俺たちの『今年』って、もう短いだろ。」
それは、私と一緒だった。
やっぱりみんなも、そう思ってるんだよね。
「うん。私も一緒。上杉君が喜んでくれる様に、頑張ろう!」
みんなと一緒に、上杉君お別れの会を開くんだ!
切りますぃ