>>773
はじめまして。
青薔薇と言います。(名前の読み方はセイラです)
入ってもいいと思いますよ。
私自身、最近入らせていただいたのであまり言える立場ではないと思いますが…
私は呼びタメ全然OKです。
あと、私が敬語なのはクセというかどうしてもこうなってしまうだけなので気にしないで下さい。
小説、更新します。
大切な人は知っている
(翼side)
ガラッ
俺たちの沈黙を破ったのはドアを開ける音だった。
俺は今までアーヤに向けていた視線をドアの方に移した。
立っていたのは一人の医師だった。
「医院長の杉山です。やっと彩さんに見舞客が来たと聞きました。心配してたんだよね…誰も来ないもんだから。ありがとう、来てくれて」
そう言って、医院長先生は俺たちを見た。
「あの、アーヤには何があったんですか?」
若武が声を震わせながら尋ねた。
医院長先生はアーヤのそばに行って何やら記録しながら話し出した。
アーヤが事故にあったこと。
家族の誰一人お見舞いに来ないから誰でも来られるようICUから一般病棟の個室に移したこと。
アーヤが上杉が言ったように生死の境にいること。
そして最後に、
「毎日、見舞いに来て話しかけてやってくれ。彼女が目覚めるよう出来るだけ多くの時間。彼女に大切な人がいるならその人にも手伝ってもらって…彼女はまだまだ生きていく価値がある。我々のような老人が生死の境に立つのとはまた、意味が違う。誰かが彼女が起きるよう助けてあげないと、一人で目を覚ますことはできない。君達の力が少なくとも必要だ。君達は彼女のこと大切に思ってるんだろう…」
俺たち一人一人を見ながら医院長先生は言った。
そして、医院長先生は部屋を出て行った。
俺たちは自分がすべき事を考えられた。
一度、全員部屋から出て近くの自販機や机や椅子が置いてあるところに行った。
一番に口を開いたのは黒木だった。
「砂原に連絡した方がいいな」
黒木が続ける。
「アーヤは、砂原に電話で告白してる」
俺たちは驚いた。
若武は、いつもなら嫌と言うところだが、今はアーヤが目覚める事を考えているのだろう。
文句も言わず、賛成かどうか多数決を取った。
満場一致で連絡することが決まった。
「じゃあさ、俺、今、砂原に電話するよ。ここで、スピーカーフォンにして話してもいいか?」
七鬼が自分から言い、全員の目を見て電話をかける。
「もしもし。七鬼か?」
スマホから砂原の声が流れる。
「ああ。今、少し時間いいか?親友として、立花のことを伝えようと思って電話したんだが」
電話の向こうで息を呑むのが分かる。
「いいよ。」
短い返事が返ってくる。
七鬼は砂原の返事を聞くとゆっくりとアーヤの事を話した。
七鬼が全て話し終わると向こうから声が聞こえた。
「分かった。明日中に帰国する。七鬼、感謝する。それと他の奴にも。いるんだろ、そこに。わざわざ、教えてくれて感謝してるよ。ありがとな。」
最後の方、砂原の声は震えていた。
電話が切れ、若武が泊まり込みでお見舞いをするのはどうかと提案した。
それは、全員が賛成し決定した。
今日は黒木以外誰も泊まれそうになかったから今日は黒木が泊まることになった。
今回はここまでです。
次は、黒木や砂原sideも書けたらいいです。
あまり、物事が進展させられなくてすみません…