桃の花が知っている
1
「じゃあ次はMRIとるね」
彩「はい」
今私は病院にいる
検査のために
私はあと少しで死んでしまう
もちろんまだKZの皆には言わない
だって普通の生活が唯一の普通がきっと無くなってしまうから
これは生まれた時からわかってた
小さい頃から入退院の繰り返し
ずっと5歳まで生きていられるか、10歳まで生きていられるかそう言われて育ってきた
家族はずっと彩の生きたいように彩がいいなら
私が私が、で決めてきた
今の今まで生きてこれたのはほぼ奇跡
だから少しでも長く生きていられるように通院している
誰にもばれないように
少しでも長く普通の生活を続けるために
だから上杉君を病院で見たとき焦った
とにかく焦って気付かなかった私の病気がかかれている診断表を落としていたなんて
そしてそれを上杉君が拾っていたなんて
美月すごい上手だね。
アーヤが病気なんてびっくり!Σ( ̄□ ̄;)