とあさん、よろしくお願いします!
断層の森で見る夢は、漢字合ってますよ〜!
小説見てみたいです!
こちらこそよろしくお願いしますー。
じゃあ調子にのって! 1日前だけど!
♧.┈┈┈┈┈┈┈.♧.┈┈┈┈┈┈┈.♧
アーヤside
「春休みももうすぐ終わりだし、そうしたら次は中学2年か……」
ゲームをしながらそう言う忍。
「まあまあ……時間が過ぎるのは当たり前なんだし、夏休み待ってればいいんじゃない?」
宥めるように忍に話しかける翼は、新学期を楽しみにしていることを、私は知ってる。
開成に入ることになって、制服も変わって、すごく楽しそうにしていた。
雨降って地固まるとはまさに言葉の通り、前よりももっと強い絆になったと私は思っている。
「おいおい、そんな話してると新元号発表見逃すぞー?」
呆れたように言う黒木君は、私たちを上から見下ろす立ち位置で、壁に寄りかかっている。
「そうそう、なんのために集まったのか忘れないでくれよな」
黒木君と同じように、でもそれよりはかなり偉そうに若武が言葉を発すると、それにいつもと同じような言葉が変える。
「いちいちうぜぇんだよ……」
うぇっと四個を向きながら言う上杉君。
「まあまあ、ここで喧嘩して見逃したら流石にね?」
手を上下に動かしながら、上杉くんの隣に座っている小塚君が上杉君を宥めた。
今日は、新元号発表の日。
そして、エイプリルフール。
「平成ってもう1回だして、え? ってなった後にもう1回出したりとか面白いことしてくんねえかな」
「さすがにそういうことはしないでしょ、国の組織なんだから」
「つまんねえの、いいじゃんエイプリルフールなんだから」
「今日のドーナツは卵型とか!?」
「中まで火が入ってなさそうだからやだな」
ぎゃーぎゃーと騒いでいると、ドアをノックする音がした。
「はーい、入っていいですよ。」
若武がそう言うと、島崎さんが申し訳なさそうにはいってきた。
「今日来ることをすっかり忘れていて、ドーナツを急いで作ったら変な形になってしまいました……」
机の上に置かれたドーナツを、みんな物珍しそうに見つめる。
そして、忍がボソリと呟いた。
「空洞の卵形じゃね、お望みかなったじゃん」
いつも綺麗な円形のドーナツが、今日は、少し縦長で、見方によっては卵形。
これなら中まで火が入ってるね。なんてみんなで笑って、島崎さんもほっとしたように笑っていて。
そのドーナツを食べながら、新元号発表を待った。
「あ、そうそう、こんどお花見しない? 僕ん家の庭で」
小塚君なそう言うと、みんな食いつくように返事をして。
なんの事件もないのに、暖かく集まることがまた出来ることに嬉しさを感じながら、ドーナツを食べきった。
「お、令和だってさ」
「令和? 令和? イントネーションわかんない」
「へえ、引用だって、アーヤ知ってた?」
「もう一個前の時代なのか……」
嬉しいけど悲しい、そんな微妙な気持ちでテレビを見つめた。
去年見た緑色桜の木、いつかあの木の下でみんなでお花見もしたいな。
ウキウキしているみんなの顔を見ながら、私はそんなことを考えていた……。
♧.┈┈┈┈┈┈┈.♧.┈┈┈┈┈┈┈.♧
KZメンバーでなんの事件もなく集まるのってないなあ、って思ってそういほのぼの系を書くのが好きな人。
短編だとだいたいこうなるかなあ、事件要素は組み込みずらいよ。