Kくんへ
私ね、君に言わなきゃいけないことがあるの。
まずは、『ありがとう』。
好きって言ってくれてありがとう。
ずーっと前から、想っていてくれてありがとう。
いっぱい助けてくれてありがとう。
こんな私を、好きになってくれてありがとう。
次は、『ごめんね』。
大事なことを言えてなくてごめんね。
一回目の告白を断っちゃってごめんね。
周りの目を気にしちゃっていてごめんね。
望ましい彼女になれてなくてごめんね。
これだけじゃ、言い切れてないけど…。
最後に、大事な大事なことを言います。
私、実は心臓病を患っているの。
この前にちょっとだけ学校を休んだじゃない？
多分、先生は風邪だとか言ってくれたはず。
だけど……本当は入院してたの。
ペースメーカーを入れる手術をするために。
知らなかったでしょ？…私、言ってなかったもんね。
先生しか知っている人はいないし…。
ずっと悩んでた。…君に言うか言わないか。
悩んで、悩みまくって、言うことにしたんだ。
君なら分かってくれるかな、って思って。
でも、君は優しいから、きっと泣いちゃうよね。
悲しむよね、辛いよね…。
だから、お願い。
嫌だったらそうっと私から去って。
いなくなっちゃってもいいよ。
私は大丈夫だからね。
私のことは気遣わなくていいし、本当に気遣うなら君のしたいようにしてほしい。
君の人生は、長いんだよ。
私がいなくなっても、ずっとずっと続くんだよ。
でもね…出来れば、私のそばにいて。
一人だとやっぱり寂しいの。
……君がいないと、私はダメみたい。
病気持ちの私でも、いつ死ぬか分からない私でも。
…………君は、好きと言ってくれますか？
咲莉より
勝手にあなたの文を読ませてもらいました。すごく感動した。大丈夫。きっと、あなたが愛した彼はわかってくれます。 だってあなたのことが心から好きなんだから。
何歳ですか？