E気になることには素直に注意を傾ける。いつもと違った環境に出合うと、それまでのことをやめて、
そちらの方に頭や身体を向けて注意を集中するのがふつう。逆にその性質を受け入れてしまうという手もある。
無理やりに雑音を無視して集中しようとすると、かえってストレスになる。
それよりも気になることの正体を確かめてしまったほうが、楽になる。そうやって気持ちをすっきりさせて
本来の作業に戻ったほうが、はかどることが多い。生き物に備わっている「定位反射」というものを大いに利用してはいかがだろう。
F趣味で集中力のトレーニングをする。リラックスには、消極的なものと積極的なものがある。
前者は、ほんやりする、のんびりする、ゴロ寝をすることである。一方、後者は趣味や遊びなどに没頭することである。
どちらも大切だが、後者は前向きであることに注目したい。興味のあること、好きなことはいくらやっても疲れない。
つまり、集中力は持続するのである。よく遊べる人によく働ける人が多いのは、趣味のなかで集中力のトレーニングを行っているからである。
G限界の壁を作らない。「自分にはとてもできない」という限界の壁を自分の中に作ってはいけない。
頭の中に限界の壁ができれば、たちまち身体は萎縮し、実力を発揮できなくなってしまう。
Hできる理由を探せば、脳はできる理由を超スピードで探し始める。反対に、できない理由は決して
探してはいけない。なぜなら優秀な脳機能が総動員で、できない理由を超スピードで探し始めるからである。
I勉強し、確信化して、自分の望む状態をありありとイメージすればたいていのことは実現できる。
脳は「できる」と確信すれば、「できる」方向に向け脳の活性を集中して、できると確信することを実現するように働く。
確信とは、脳の向かうべき方向の強固さの尺度。勉強+確信化+ビジュアライズ=最大限のoutput。自己実現では三種の神器だ。
J心体一体だということを忘れてはいけない。思考は身体に反映される。逆もまた同じ。身体は一度悪い癖を覚えると、
心もそれに引きずられてしまう。だからこそ、正しい身体操法を繰り返し、実践することが重要である。
K1日の実質的な時間=(24時間−睡眠時間−無駄な時間)×脳の活性度。「脳の活性度」だけが掛け算になる。
脳にONのスイッチを入れる一つの方法としては、立ち上がったうえで、両手を思いっ切り天に突き上げるような勢いで
伸びをすること。脳のメインスイッチのボタンに相当するのは、全身からの刺激だからです。
人は脳からは変われない。身体からでしか変えられない。身体に引っ張られる形で脳が活性する。これを作業興奮と呼ぶ。
L自分の中に解説者を置く。パニック状態になったり、マイナスイメージが浮かんだら、自分の中に解説者を置いて、その声を聞くイメージを持つ。
客観的にいまの状況を自ら中継してみることで無駄な力が抜け、落ち着きを取り戻せる。また、紙に自分の考えを書き出すのもよい。