ある日目が覚めたワタシはロボットになっていた。
遡れば2日前。
友達の相川杏子(あいかわきょうこ)の家に遊びに行った私はとんでもないものを見てしまった。
杏子の隣には優しそうな男性が一人。何を言うでもなく、黙って手を差し出してくれた。いつの間に、と本音を溢すと、杏子は申し訳なさそうな顔をして。
「ごめんね。ずっと言いたかったんだけど、タイミングが見つからなくて。だから、私の家に来ることを利用して……」
謎の謝罪と言い訳にしか聞こえない理由を軽くスルーしつつ、改めて男性の方に目を移す。整った顔立ちに優しそうな瞳。背は高く、座っていてもそれがよく分かる。
また、抜け駆け……。なんて心の奥底で嫉妬したが
没案