小説「貴女に沈丁花を」メモ倉庫

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46:水色◆Ec/.87s:2023/06/25(日) 00:06

・宝玉の寿命
今までは宝玉という形で、魂のエネルギーを固定しつつゆっくりと放出していました。しかし勇者を復活させ、その肉体を維持するために大量のエネルギーを消費する必要があるため、心臓の位置に埋まっている宝玉のエネルギーは急速に消費されています。
このまま無傷だと、その寿命はおおよそ1年。傷を負った時、回復魔法に頼らずに自然治癒させると、修復にエネルギーを要するため寿命がどんどん削れていきます。

・宝玉とはそもそも何か?
人々の中に存在する魔素を魔力と一緒に練り固めたものです。勇者の場合は武器に埋め込まれていますが、その時は本体がエネルギーを自給自足しているため単なる『魔力を固めたもの』でした。
しかし勇者が死亡した際、有り余る魔力とそれを生み出す魔素は魔力の塊へと集合して凝固し、真の意味での宝玉になったのです。
ただし人なら何でもいいという訳ではなく、死亡した人をそのまま放置した際には宝玉はできません。『老衰(≒魔力も魔素も使い果たした)でないこと』『魔力が膨大(エルフや小人族は比較的この条件を満たします)であり、魔素に特別な性質(魔王、勇者など)があること』等が条件です。
ちなみに沈丁花の世界では人々の葬儀は火葬が一般的です(土葬を行うこともあります)。死体に溜まった魔力を昇華させる為には、炎で燃やし尽くすことが一番良いのです。


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