快適な時代は人を殺める<9>

葉っぱ天国 > 難民 > スレ一覧
615:匿名さん:2015/02/01(日) 21:51 ID:Zss





どうしてこうなった?

そう考えた思考を閉じ込めて、枕元にある札を拾う。




「1、2、3、4……」
8枚。
今日は8000円だった。






ごめんなさいうかばなうぃんろ


匿名さん:2015/02/06(金) 17:12 ID:QbU [返信]





「8000円…少な…。せめて2万でしょうよ。」
なんてブツブツ文句を言いつつもお金を拾い、下着を身につける。
ワイシャツ一枚だけを着て部屋から出る。
「あー、ソラちゃんお疲れ!」
「お疲れ様です。8000円しか置いてってくれませんでした」
バイトの店長に手に入った金だけを教え、シャワールームへと向かう。
急がなければ。次の客が来てしまう。
「最悪…中に出しやがって、あのクソジジイ…」

この世界は下劣なやつらばかりだ。
女に飢える男。
男に依存する女。
最悪な奴らばかり。

「…次の客、どんなやつかなあ。」
この仕事を始めてからもう半年も経った。
最初の頃は泣いて叫んで嫌だと言っていたが今では抵抗すらしない。
ただ喘ぎ続けて感じる振りをすれば良い。簡単なことだ。
ここにきた男は大体調子に乗り、ちゃんとイかせてやるなんていうけれど…全然。
むしろ相手が果ててしまい、こちらは延長するか聞くだけだ。それで金が手に入る。


この世界、簡単で下劣なこんな行為でお金がもらえるのね。

「あー、あ。お金払ってない。借金になっちゃう」
そんなことを言いながら私は早足で家に帰った。


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