小説
「あの…、なんのつもりですか?」
すると美空さんは甲高い声を上げる。
「なんのつもりだって?ハハハッ、もっといじめてほしいわけ?じゃ、ご要望
通し、やってやるよ。」
違う。
私が聞きたいのは、そういう事じゃない。
「だからっ、なんで私にホコリを投げ付けたんですかっ?!なにか理由があるんで
すか?」
私の声に、クラスメートがザワザワと囁き合う。
感じ悪い。
「ふん、そんなに教えてほしいわけ?花菜実!来て!」
え?
「ちょっと加藤さん、私のこといじめたって、自覚してないわけ?!」
は?
いきなりの事で、ポカンとしてしまった。
何、私が花菜実さんをいじめた?
そ、そんなこと…、してないんだけど。
切ります