人間達は戦場に、動物達は売り飛ばされ、それぞれが違う場所にいます
「・・・・・」
・・・気分転換に、オセロでもしますか?
「この状況でよくそんなことが言えますね!?」
仕方ありませんよ、勝敗がいつまでも白黒ハッキリしないんですから
「上手いこと言ったつもりですか!?」
いえいえ、そんなつもりは・・・って、オセロ、ご存知なんですね?
「あ・・・確かに・・・」
何でです?
「何でだろう・・・」
まぁ、今はそれは忘れましょう、後々わかるかもしれませんし・・・・・
「曖昧な表現ですね」
えぇ、まぁね・・・・・
「・・・はぁ・・・これから元の姿に戻る日まで、一体どうすれば・・・」
私なら、三日後まで飛ばせますよ、話の進み方は語り部次第なのでね
「ほ、本当ですか!?」
えぇ、嘘じゃありません
「安心しました・・・実は、三日間この姿で過ごすの、ちょっと自分には
合わないと思っていたんです!いやぁ、本当に助かった!」
では、三日後です・・・早速、あの神様が現れたようです・・・
《やぁ、三日前にあった時以来だね、三日間どうだった?》
「どうだったと言われても・・・ついさっきまで三日前でしたし・・・」
《何か言ったかい?》
「いえいえ、何も言っていません、それより、早く僕を元の姿に戻して
ください、どうも三日前から具合が悪くて・・・・・」
《・・・・・あぁー・・・やっぱりね・・・》
「・・・はい?」
《君が人間でいられるのが三日間ってことじゃないんだ・・・君の残りの
人生が三日間だから、その三日間、井戸の外で過ごさせてあげようと
思ってね・・・・・》
「・・・嘘でしょう?」
《本当さ、言っただろう?嘘は言わないって・・・・・》
「・・・本当だったんですね・・・・・」
《あぁ、そうだとも・・・・・》
「でも教えてください、僕の命が残り三日だと、どうして三日前の時点で
教えてくれなかったんです?それに、どうして僕の命が急にそんなに
短く・・・・・」
《人間が戦争で海や川を汚しちゃったからねぇー・・・・・その影響が
井戸の水にも出ていた・・・ってことだね・・・・・》
「・・・・・」
《最期は元の姿で、元の場所で過ごしたいだろう・・・?》
「はい・・・」