自分には勇気がない。気弱で消極的だし……。友達がいて、いじめられていないのが奇跡。もう、全てを投げ出してしまいたい。でも、そんなことしたらもっと叔母さんに迷惑かける。
幸代「志保ちゃーん?ご飯できたけどー?」
志保「…分かったーすぐ行くねー。」
そうだ。今日は大好物のハンバーグ。嫌なことは食べて忘れよう。
「「いただきます。」」
志保「………美味しい……!」
幸代「そう?良かった!」
「「ごちそうさまでした。」」
志保「あ…私、洗い物するよ。」
幸代「あら、いいの?じゃあ、お願いしようかしら。」
ジャー…。流れる水の音を聞きながら、私は考えていた。本当に死のうかな。……駄目駄目!勇気ないし、お葬式の費用だの何だので、もっと叔母さんに迷惑かけちゃう。
志保「…………ったーーーーー!?」
幸代「志保ちゃん!?どうしたの?」
志保「ほ、包丁洗ってたら……っ、切ったみたい……。」
幸代「大丈夫!?あとは私がやるわ!」
志保「え…でも…。」
幸代「いいのいいの!」
叔母さんは豪快に笑ってそう言った。
………まただ。また叔母さんに迷惑かけた。
もう、こんな自分、消えてしまいたい。でも、こんな相談、叔母さんにできない……。そうだ!あの子に聞いてみよう!
ー続くー