**Prolog** 私は歩いた。 その薄暗い夜道を、とぼとぼと。 未だに信じられなかった。 まさか、まさか。 忘れようと、あれは夢だと何度も自分に言い聞かせていたのに。 あの記憶は、写真のようにくっきりと頭に焼き付いている。 何故……? 何故、三桜が爽太に告白してるの━━━━━━━━?