「お〜い、莉譜!来たよ〜!陸羽だよ!」
朝から声が大きいなぁ・・・。
土曜日、部活が終わる時間帯になるとすぐに碧空陸羽が家にやって来た。
陸羽は幼馴染の一人で、何時でも能天気で元気な奴なんだ。
僕はゆっくりとマイペースに玄関へ向かい陸羽を家に入れる。
「おっはよ〜、莉譜!あ、クロも呼んどいたからね!」
「また勝手に・・・」
「まぁまぁ。幼馴染なんだし!」
クロって言うのは黒崎涼歌のニックネーム。
クロも幼馴染でもう一人の坂田氷空っていう友達と四人で昔はよく遊んだ。
「氷空はバスケで来れないって。残念」
あぁ、氷空はバスケ部のキャプテンだった。