ここは明確スイーツ研究部!

葉っぱ天国 > 小説 > スレ一覧
3:モンブラン:2017/01/27(金) 22:35

『ここは明確スイーツ研究部!』
1.昔のわたし
目立ちたくない…
意識して生きてきたはずなのに…
なのにぃっ!

パチパチパチパチパチパチパチパチ

めっちゃ拍手されてるんですけど!
わたし、どれだけ避けてきたか、あなた分かっておられます?
どうして拍手を浴びているのか…

「唯一、100点だった子がいます!真美ちゃんでーす!」
難しい学力テスト、わたしは100点だった。
みんな100は取れなくて…
余計浴びちゃってるんだよお。
「真美、100点取れたんだね。すっごおい!」

わたしの名前は、多田本真美。
彦宮学園初等部6年生です!
明確ゼミナールっていう塾に通っていて、国語が大のト・ク・イ!!!

「真美、すっごいじゃん!」
さっきも隣でほめてくれた、晴奈ちゃんーーー幼なじみは、笑ってほめ続けてくれる。
わたしの大切な友達。
「陽茉理と由里歌も思うよね!」
晴奈ちゃんの他、陽茉理ちゃんも由里歌ちゃんも仲良くしてくれる。
6年生になってできたーーー昨日できた友達なんだ!
「うん。真美すごい!わたし絶対無理だもぉん。ねえ、由里歌」
「由里歌、真美みたいに頭よくないもんなあ。羨ましいぃ」
陽茉理ちゃんと由里歌ちゃんは、顔を見合わせて、「ねえ」「ねえ」と言い合っている。
「ねえ」「ねえ」「ねえ」
亜子ちゃんの声がかすかに聞こえる。

「ね〜え、ま〜みちゃん!」
「あこちゃん。どうかした?」
5年生のときの親友、あこちゃん。
人懐っこくて、可愛い。
「あこ、まみちゃんの真似することにしたんだあ。まみちゃん、部活何入ってるの?あこも移動する!」
あこちゃんが仲良くしてくれるのは嬉しかった。
でも………ベッタリかも…
そんなことは言えず…
「バトミントン部。あこちゃんと一緒にできて、わたし嬉しいなあ♪」

あこちゃんとハイタッチしたあの手の冷たさ。
今でも忘れることはできない。

「みゆ、かんな、さとこ。いいよ!」
同じバトミントン部の仲間。
みゆさん。かんなさん。さとこさん。
この3人に、悪口を言われた。
仕組んだのは…あこちゃんだった。


全部 <前100 次100> キーワード
名前 メモ