True End

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7:匿名:2017/07/15(土) 12:53

再び、雷が轟音を立てて鳴った。
カーテンは全て閉めきっているが、それでも白い光を放っているのがよくわかった。
雷が白い光を放つ度に、一瞬だけ教室の様子が少しわかる。
俺達は四人ずつ向かい合う形に机と椅子を移動させ、そこに座った。

「何かあったら、この懐中電灯を使って」

大槻はあらかじめ用意しておいた懐中電灯を、机の上に置いた。

「それで……最初は誰から話すの?」

準備が整ったところで、名取が早速【犯人探し】を始めようとした。

「出席番号順とか?」

名取に続き、声を発したのは萩野。

「んー……じゃあ、笠原からで」

西尾の声に、名前を呼ばれた彼女は驚いたような声を上げた。

「……え?何で私?」

「向かいに笠原がいたから、なんとなく」

西尾のその言葉で、初めて彼の向かい側の席に笠原がいるということがわかった。
笠原は溜め息混じりの声で答える。

「別にいいけど……。本当に話していいの?タブーな話とかも?」

その言葉は、大槻に投げ掛けてるのだと思っていた。
しかし意外にも、返事をしたのは西尾だった。

「ああ……構わねぇよ」

その声は、投げやりのように聞こえた。
だが、それよりも気になったのは笠原が言った【タブーな話】だった。
俺には、そのことがいまいちよくわからなかった。
彼女は何か隠しているのだろうか。
いや、西尾は彼女の【何か】を察していたような感じがした。
もしかして、二人は何か秘密を共有しているのだろうか。

聴覚を研ぎ澄ましながら話を聞いていると、様々な考えが浮かんでくる。
話してる人の声色や間の開け方、話す速さ次第でその人の気持ちがよく伝わってくるからだ。
もし、誰かが嘘をついたら、見破れる可能性だってあるかもしれない。

「それじゃあ、話すね」

俺は目を軽く閉じ、笠原の話を聞くことに集中させた。

「実は私___」

彼女がそう切り出した時、外で雷が激しく轟いた。


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