第1章ー新学期のスタートラインー
「今日は本当に良い天気…」
私は青空をにっこりして眺めながら登校している。
周りは桜がもう少しで咲きそうだ。
「円香!おはよっ!」
「あ!真帆ちゃん!おはよう!」
真帆ちゃんは、肩をトントンと叩いてにっこり笑って挨拶をする。
彼女は、水原真帆ちゃん。私の親友です。私とは正反対の性格で、尊敬できる人です。
「もう!6年生なんだからちゃん付けはやめてよね!」
「なんか、呼び捨てだと恥ずかしい…って言うか…」
私が真帆ちゃんに、ちゃん付けをしていて、照れくさいのかわからないけど、少し怒りながら言う。
そう…私は呼び捨てにすると、恥ずかしい…って言うか、私らしくないって言うか…まぁ、そういう感じです(笑)
学校に着くと、丁度昇降口が開く時間で、学校までダッシュで行った。で、でも…真帆ちゃん待ってよ〜!
真帆ちゃんは足が速くて、学年トップ3に入るくらいの運動神経抜群。でも、私は水泳が出来ても、それ以外は全部無理!だから、追いつけないよ〜(泣)
「雨宮さん大丈夫?」
後ろから私を心配してくれてる人がいた。私は後ろを振り返ると………