でも、流石に闇金融から借りているお金は返せなかった。
だって5億も借金があるんだもの。
子供の私じゃ……いや、例え大人でもとても払える額ではない。
「本当に申し訳ありません!来月には必ず……!」
本当は辛い筈なのに、全てを投げ出したい筈なのに。
父は痩せ、我慢をしてヤクザの連中に頭を下げる。
毎月毎月、飽きもせずやってくるヤクザに。
もう、逃げれば良いのに。
私がもう、全ての責務を背負うのに。
私は体を売る事も考えた。
けれど居酒屋のオーナーは、それだけは絶対にやめなさいと言うがもうそのくらいしか方法が……
「そういえばお前一人娘が居たよな?」
「中々可愛かったぞ?ころすしか?」
「そ、それだけは!どうか娘だけはお許しを!」