「別れよ」
20歳の春、1年付き合った彼氏と別れた。
「あき〜。別れちゃった」
私は進学のために地元を離れ、1年前に福岡に越してきた。
その学校で最初に仲良くなったのがあき。
あきは誰とでも仲良くなれる性格で、入学式に話しかけてくれたことがきっかけで仲良くなった。
同じ年と思えないくらい大人びてて、サバサバしてる。
あきは悲しそうな顔をして机に顔をうずめる私の頭を撫でた。
「泣くなよ〜、何があったの?」
「なんかね遊びたいみたい。彼女っていう存在が嫌になったんだって...」
「は?なにそれ。別れて正解だよ」