「ティーンエイジャー……」
「そう。今はまだ君一人みたいだけど
予定としてはあと六人かな。もうそろそろ明るくしようか」
手を叩く音が二回する。すると周りが白く明るくなった。
床は大理石でできていて館主のメアリーと思われし少女は口角を上げて
吹き抜けになってる二階の手摺に腰をかけていた。
真っ黒な髪を二つに纏めており、その髪は若干パーマが入っている。
そして真っ赤な瞳は血を思わせる様な色で、色白な肌は人形のようだった。
「君の能力≠熄レしく言っとかないとね」
「__私…………の……」
「君はあのアレント家の血を持ってるから
そうだね。物の形を変えたりできてそれをある範囲まで操れるってとこかなー? 」
__物の形を変える。だけども方法がわからない。
「いずれ分かるよ」
またもや鈍い音を立てた。今度は床に着地しただけではなく
一旦着地したあと天井へ脚力で張り付いていた。
「__何の目的で? 」
私は買った花が潰れるほど握り締める勢いでメアリーに問いた。
「後で、ね」
__そう聞こえた瞬間扉が開く音がした。