『 神谷しえる 』
ここは偽り学園、まあ正式名所は違うんだけれど、教えなくても問題は
ないでしょ?だから教えない
え?知りたいの?ふふ、だ〜め。 教えたって意味はないし教える必要が
私自身ないと思ってるから 教えない
私の名前は 「神谷しえる」 「」つける意味はないと思うけど
そっちの方が見やすいでしょ? この偽り学園は私が大好きな演技の学園。
みんながみんな 四六時中ずっと本性を隠して偽ってるんだ
もちろん今の私もそう、私の本性は誰にも教えない 例えこの物語が終わっても
って、私のことなんて知っても誰も得しないよね
「 しえちゃん、しえちゃん‥あの‥これ‥ 」
「 あ、これ‥私が頼んでた本、える ありがとう 」
声をかけてきたのは6班メンバーの える
あだ名だけどね。 班長の私が率いる6班は偽り学園を代表する
天才8人組、そう呼ばれてるんだ。まあ、私自身自分が天才だとは
思わないけど。 だって、天才なんてそう簡単に存在しない
天才っていうのは生まれつき備わったすぐれた才能、そういう才能の持ち主
こことを意味してる。けど 私は生まれつきじゃなくて、
この学園に入ってから自身の才能に気づいたんだから 生まれつきではないんだ
私 神谷しえるは ただの神谷しえる、世界にいる人々はそれぞれ
いるようでいない存在、そんなちっぽけな存在なら自分を隠して
生きた方が得、そう思わない? ‥思うわけないか、だって
貴方達は私達とは違うもんね
でも 私達偽り学園の生徒達は皆そう思ってる
だから自分を隠しているんだ
「 しえるん、みんなで鬼ごっこしよー!」
あ、今の声はあるる。
「 はーい!今行く〜 」
私は皆の元へ走る。もちろん走り方も声も、口調も。容姿だけは
変えることが難しいけど 容姿も。全てを偽って私はこの学園で生活する
それが 私 神谷しえるだから