「はぁ…………」
ぼーっと窓の外を眺める私_____西宮千春は、『月曜日』という一週間で一番憂鬱な一日の一番憂鬱な時間帯、『朝』と闘っていた。私は脳内で可愛らしくデフォルメされた自分と、朝を表す可愛らしい太陽のイラストが戦っている映像を、想像していた。
「あ……、千春。おはよ………」
「……あぁ…。おはよ、悠埜」
怠そうな声で挨拶をしてきた彼女の名は、蒔伊悠埜。私と悠埜は親友だ。
__え?何故かって?じゃあ、今から説明しよう。
____それは遡ること、三年前_