「まぁ、仲良くしようね!悠埜!」
「………………ぅん」
凄く小さな声だったので、最初、「ん」と言ったのかと思ったが、「うん」と言ったのだと分かった。少しだけ、頬を赤く染めていた_____
◇◆◇◆◇◆
*悠埜side*
いきなりでびっくりしたけど…。先ず、誰だっけ?自己紹介されたんだけど………。西宮…千春?だった気がする。まぁ、違うかもだけど。でも…『友達』か。悪くないかもしれないな。___そういえば、今までずっと心を閉ざしてたんだった……っけ?皆からいじられて、全部全部ウザくなったから、引っ越した……筈。私の記憶は曖昧だなぁ、と思う。あの日以来、何にも興味を示さなかったからなぁ、私。…………まぁ、これも多分なんだけど。千春は私とは正反対なタイプだ。
マントを翻し、堂々と赤い超高級な絨毯を踏みつけていく王様のような人間。それに対して私は、何処にも居場所がなくて、ただ使われていく『だけ』の…奇跡なんて起きない哀れなシンデレラってとこ?まぁ、どうてだって良いけど。
誤字
最終行目
まぁ、どうてだって良いけど。
↓訂正↓
まぁ、どうだって良いけど。