BLOOD MAGIC

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11:閖時雨◆YQ ナンシー:2016/11/12(土) 11:57

_____ずっと、続くと思ってた。
この幸せな日々が、続くと思ってた。
始まりなんて、突然に起こるもの。
分かってるのに………。
「お前昔から記憶力ねぇ…な……ッ」
「…勇人……?どうし___」
その時、勇人がドサッと音をたてて倒れていった。勇人の整った格好いい顔が、苦痛の表情に支配されていく。
「かっ……………!」
遂に勇人は倒れて動かなくなった。何故か涙が零れる。
_最悪の結末を、嫌でも想像させる。
「勇人…?ねぇ、起きてよ…!勇人!?せっ…先生ッ……!!!先生は!?誰か…!!もう、誰でも良いからッ…!!助けてよ!」
私がどれだけ必死に叫んでも、誰も助けない、見て見ぬふりをしている。
「……ッ!!!」
私は心配性なんだな…。死んだわけじゃないのに、こんな大袈裟な反応して。
「ちょっとちょっと!困ってる人が居たら助けるのが普通でしょ!?何ぼーっと立ってんのよ!!大丈夫だよ?麻倉さん。私達が橘さんを保健室まで連れて行ってあげるから!」
「え……!?」
ていうか、誰!?私が後ろを振り返ると、2人が優しい表情で勇人を抱えていた……。


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